ものづくりを市民に解放するオープンな世界的ネットワーク


ファブラボとは、3Dプリンターやカッティングマシンなどデジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた、誰もが使えるオープンな実験的市民制作工房の世界的ネットワークである。地域コミュニティに根差した市民のものづくりのためのローカルな各工房施設と、その集合体である国際的なネットワーク全体の両方を指している。「Fab」には「Fabrication:ものづくり」と「Fabulous:愉快な、素晴らしい」という2つの意味が込められている。

ファブラボは次世代のものづくりのインフラのようなものであり、インターネットの普及によって誰もが自由に情報発信することができるようになったように、 ファブラボが各地に普及することで、各々が必要なとき、必要な場所でものづくりができるようになることが期待されている。現在は世界で300か所以上、日本でも15か所以上のファブラボがそれぞれ独自の運営方法を持って活動している。

 

Fab Charter(ファブラボ憲章)

Fab Charter(ファブラボ憲章)は、世界のファブラボが共有する基本理念や運営のガイドラインをまとめたものです。この内容は世界ファブラボ代表者会議やオンラインで議論しながらアップートされ、進化しています。ファブラボと名乗る施設は、この内容をウェブサイトと施設内の目に触れる場所に掲示し、利用者に周知させることが求められています。

原文URL:http://fab.cba.mit.edu/about/charter/

 

 

fablab憲章.png

 

「 ファブラボ憲章 」

ファブラボとは何か?

ファブラボは、地域のラボの世界的なネットワークである。人々にデジタル工作機器を利用する機会を提供することで、個人による発明を可能にする。

ファブラボには何があるか?

ファブラボは、(ほぼ)あらゆるものをつくるための設備として、共通の機材を備える。この機材リストを各ラボが共有し、進化させていくことで、ラボをこえて協働し、プロジェクトを共有できるようにする。

ファブラボ・ネットワークは何を提供するか?

ファブラボはネットワークとして連携することで、ラボの運用、教育、技術、経営、事業計画など、各ラボで対応できること以上の協力が得られる。

誰がファブラボを利用できるか?

ファブラボは、コミュニティのリソースとして利用可能である。事業のために予定された利用とともに、個人に開かれた場としても利用される。

利用者はどんな義務を負うか?

安全:人や機械を傷つけないこと
作業:掃除やメンテナンス、ラボの改善など、運営に協力すること
知識:ドキュメンテーション(文書化)とインストラクション(使い方の説明)に貢献すること

ファブラボの発明は誰の所有物か?

ファブラボで生まれたデザインやプロセスは、発明者が望めば保護したり販売することもできる。ただし、それらは個人が学ぶために利用可能なものにしておくべきである。

ファブラボにおけるビジネスはいかに可能か?

   ファブラボは営利活動のプロトタイピングやインキュベーションのために利用できるが、それらはその他の利用と衝突してはならない。また、ラボを超えて成長し、その成功に寄与した発明者、ラボ、ネットワークに利益を還元することが期待される。